仕事や子育てがちょうど落ちつく頃である40代。
お金と時間に余裕が出てくることで、ゴルフを始められる方も結構多くいらっしゃるのではないかと思います。
私もその1人で、周囲から誘われてもずっと断り続けていたのですが、いつかはやることになるだろう、と考えていたこともあり、迷いもなく始めることとなりました。
スポーツが好きで他のスポーツもある程度そつなくこなし、器用でのみこみも早いと自負していたので、普通に練習していけばすぐに上達するだろう、と自信満々に考えていました。
しかしながら、実際初めてみると・・・。
まあひどかったですね。
それからはもがき続ける日々。
これはゴルフあるあるでよくある話かと思いますが、私自身もまんまとこの磁場にハマってしまいました。
なかなか思うように上達せずに苦しみましたが、そんな私でも本格的にやるようになってから1年半、見事に100を切ることに成功しました。
(※実際にはゴルフ自体を始めてから2年半かかっています。しかしながら、最初の1年ちょっとの間はほとんど練習もせず、コースをまわる前に1~2回しか練習しない、というほぼ遊びに近い状態だったので、この期間を除いています。)
しかも、プロのレッスンなどをいっさい受けることなく、独学で達成しました。
ちなみにこちらがそのときの実際のスコア表です。
そんな私の体験談をこの記事では皆さんにお伝えしていきたいと思います。
記事の大まかな内容は以下の通りです。
- 上達の遠回りをしてしまった失敗談。
- 100を切るまでに実際にやったことで、効果があったと思われることについて。
初めに言っておきますが、この記事では、例えば「左手一本で打つ感覚を重視する」とか、「右足に体重を残す」とか、そのような理論的な話はいっさいしていません。
人それぞれ自分に合った理論があることかと思いますので、これについてはご自身で試していただき、選択されればよいかと思います。
あえて一言だけ言わせてもらうとするのならば、何十年も昔の理論よりは、できるだけ新しい理論を信用するようにした方が良いと思います。
それでは、記事に移っていきましょう。
特に上達を実感できたポイントについては詳しく解説していきます。
上達の遠回りをしてしまった失敗談
今思えば、ゴルフを始めてから、最初の頃は、かなりの時間を無駄にしてしまった、と思えます。
では、どのような失敗をして上達の遠回りをしまったのか、以下に解説していきます。
上達のためのHOW TO本を古本屋でひたすら買いあさって、実践しようと試みた。
ゴルフ上達において、上達のための一番の近道はレッスンプロから直接レッスンを受けることだと思います。
しかしながら、レッスン料は高額。
投資だと思えば安いと考えられるかもしれませんが、私にはレッスンを受ける、などという選択肢は、最初からいっさいありませんでした。
「お金がもったいない」。
「レッスンにお金を使うなら、その分を練習場に通うお金に回したい」。
このように、なんとかお金をかけずに上達してみせる、と決めていました。
そして、友人や先輩から教わろうとして、何度か一緒に練習場に行っていましたが、毎回毎回付き合ってもらうわけにはいきません。
そこで、まず最初にしたことが古本屋でHOW TO本を買いあさることでした。
そして、購入した本の中から特に良いと感じたことをいろいろ真似しようと試みていきましたが、結果はあえなく惨敗。
何1つうまくいきません。
このことがまず最初の失敗でした。
結果が出なかった理由は今思えばこの3つが考えられます。
- 本で語っている理論が古すぎたということ。
- 言っていることが本によってバラバラであったこと。
- 紙媒体なので、カットが部分部分しかなく、わかりづらくてイメージしづらかったということ。
本で迷走を続けた私は、次の行動へとシフトしていきました。
YouTubeでいろいろなHOW TO動画を見まくって、実践しようと試みた。
今の時代にはYouTubeをいう素晴らしいツールがあります。
本やDVDを購入したりしなくても、無料で学べてしまうんですから。
これを使わない手はありません。
本がダメなら動画です。
ということでいろいろな動画を見まくって真似しようと試みたのですが、結果はまたしても惨敗。
練習場に行くたびに、毎回動画で学んだことを実践しようとしていたのですが、ことごとくうまくいきませんでした。
結果が出なかった理由はこちら。
- 動画によって、言っていること、理論がバラバラ。
動画も本と同じで、各動画チャンネルによって理論は様々です。
本の時と同じように、いろいろな動画を見て、それぞれの良いところだけを取り入れようとしたこと、これがまた大きな間違いでした。
本に続き、動画においてもかなり迷走してしまった私は、結果、多くの時間を無駄にすることとなってしまいました。
失敗談まとめ。
以上、2つの失敗談について紹介してきましたが、結局のところ、1番やってはいけないのは、あれもこれもといろんな本や動画を見て、参考にしようとしてしまうということ。
いいとこ取りしようとして様々な理論を取り入れようとしても、バラバラでは何も得られないということです。
基礎となるベースがあり、そこから応用へと繋がっていくわけですから、当然の話とも言えるわけです。
それぞれ言っている理論が違うので、いつまで経っても中途半端のままで、自分の形、軸となる理論が全く構築されず、結果、いっこうに安定しなかったわけですね。
動画をやっている側は、プロであれば、みんな結果を出されているわけですから、素人ではない限り、参考にならないという動画はまずないと言っていいでしょう。
どの動画が良いとかではなく、いかに1つの動画チャンネルを信じれるかどうか、そしていかにそれを忠実に実践していくか、これが重要なことだと後になって気づかされました。
例えば、ある本や動画では「左手1本で振る感覚がいい」、と言っていれば、別の本や動画では「右手1本で持っていく感じが安定する」、と言っていたりします。
これらを繋げようとしても不可能なわけです。
当然これでは結果が出るはずがありませんね。
100を切るまでに実際にやったことで、効果があったと思われることについて。
ここまで失敗談について述べてきましたが、この項では、100を切るまでに実際にやってきたことで、特に効果があったのではないか、と思われることについて述べていきたいと思います。
YouTubeの1つの動画チャンネルを参考にした。
前の項で少し触れましたが、いかに1つの動画チャンネルを信じれるか、そしていかに忠実に実践していけるか、ということは重要なことです。
いろいろな動画チャンネルを見て、なかなか結果を出せなかった私ですが、動画チャンネルを1つに絞って見るようになってから、格段に安定して結果が出るようになっていきました。
「右手は添えるだけで、左手1本で振るようにする」、「魚を突くイメージでスイングする」、等々・・・、チャンネルによって、理論やメソッドは様々です。
人それぞれ、好みや自分自身に合うかどうかといったこともありますので、私が参考にしていたチャンネル名はここではあえて伏せますが、とにかく1つのチャンネルに絞って、参考にしていくことが重要だと思います。
そして毎回練習のたびに、動画で言っていたことを意識しながらスイングする。
私の場合は、これを続けていった結果、ある日突然、「これだ!」、という感覚をつかみました。
自分のスイング動画を撮って研究した。
自分では格好良く振れている、と思っていても、実際に自分のスイング動画を撮影して見てみると、まず確実にショックを受けます。
私の場合も最初はとても見れたものではありませんでしたが、見ていた動画チャンネルと同じ形になるように、毎回練習のたびに動画を撮っては改善を繰り返すようにしていました。
これにより、自分のクセにも気づけて、スイングがどんどん安定していきました。
練習は最低週1回は行くようにした。
ある程度上達した段階では、多少日にちが空いたとしても、スイングはそう簡単に崩れることはないかもしれませんが、上達していっている過程では日にちが空きすぎると、感覚が鈍ってしまい、それまでにつかんだ感覚が、また一からやり直しになってしまいます。
このようなことがないように、確実に最低週1回以上は練習に行くようにしました。
また、私の場合、打ち放題の練習場が近くにあったことも大きかったと思います。
ここであるときは集中的に何百発も打ち込んだり、何時間もい続けたり、自分が納得がいくか身体が疲れるまで練習する、といったことも定期的にやっていました。
これにより、納得のいくショットが出る確率がかなり上がり、スイングが固まってきました。
ただこれは確実に週1回以上練習に行っていたからできたことであり、間が空いてしまったら身体がいうことをきかなくなるので、なかなか厳しいと思われます。
グリップをベースボールグリップにした。
これについては人それぞれ意見はあるかと思いますが、私の場合、オーバーラッピンググリップから、ベースボールグリップに変えてから、飛距離がグンと伸びました。
変更した理由は、私が見ている動画チャンネルで推奨していたから変えてみたのですが、最初はかなり抵抗がありました。
しかしながら、グリップに慣れてきてからは、明らかにインパクトの瞬間の音も変わり、感触もオーバーラッピングの頃と比べて明らかに良くなりました。
今では逆にオーバーラッピングに戻したら、気持ち悪くてスイングができないくらいにベースボールグリップがなじんでいます。
ショートコースをまわるようにした。
以下は、練習場での手ごたえを感じて、かなり自信が付いたあとに、よくあった話です。
- 練習場ではほぼ完璧な仕上がり。
- 10球中、9球くらいは安定した当たりが出るようになった。
- フェアウエーウッドもユーティリティーもバシバシ当たる。
- アプローチは狙ったところにほぼ打てるようになった。
- 調子が良いし、これなら今度こそ確実に100切れるぞー。
このような万全に近い状態でも、実際のコースに臨むと、いつもコテンパンにやられる・・・。。。
これがゴルフなんです。
練習場ではあんなにビシバシ当たっていたのに、実際のコースではトップばっかり、空振りすらしてしまう始末、と散々・・・。。。
これがゴルフなんです。
こんな経験は、ゴルフをしていれば誰もがあるのではないでしょうか。
私はこんなことばかりでした。
本当、ゴルフは奥が深いし、難しいですよね。
しかしです、この散々な目に合う確率を、あるときから最小限におさえることができるようになりました。
それは、ショートコースをまわるようになってからです。
特に、本コースをまわる1~2週間くらい前に行くと非常に効果的。
ではなぜショートコースをまわることが良いのかというと、理由は明らかです。
- 天然の芝で実際に打つことができる。
- アプローチの距離感がやしなえる。
まさにこの2点に尽きるのではないでしょうか。
やはり人工芝と天然の芝では全然違います。
練習場とコースの最大のギャップを克服するには、ショートコースをまわるのが1番、と私は考えます。
まわって楽しむというより、確かめる、練習目的というべきでしょうか。
そういう意味では1人でまわったほうが確実に効果があります。
そして、ただまわるだけではなく、課題を持ってまわることが重要です。
実際の想定通りの距離に打てるか、アプローチが狙ったところに打てるか、バンカーからうまく脱出できるか・・・。
あえて刻んで距離を確かめながら打つ、等々・・・。
ショートコースで料金が安いとはいえ、お金を払ってまわるわけですから、貴重な天然芝で打てる機会を無駄にしてはいけません。
ただ、後ろの組がつかえているときは、感覚をつかみながらも、迅速なプレーを注意して心掛けなくてはなりませんね。
コース本番前日の練習は軽めで、翌日の本番を想定した。
上級者の中には「前日の練習は疲れるから行かない方が良い」、という方も少なからずいらっしゃることかと思います。
しかしながら、私はそうは思いません。
軽めに練習すれば疲れることはないからです。
そして、感触が手の中に残るし、何よりも、私が初めて100を切った前日は練習に行っていたからです。
ただ、本番を想定して打つことが重要です。
私の場合、1球1球打つ際に、翌日のシチュエーションを想定しながら打っていました。
本番は打ち直しがないわけですから、打ち込んで調整するよりは、1球1球に対する集中力を高めた方が良いと思います。
まとめ
以上、私がゴルフで初めて100を切るまでにやってきたことについて述べてきましたが、いかがでしたでしょうか。
失敗談と効果があったと思われることについて、簡単にまとめると以下のようになります。
- HOW TO本を何冊も読んでも意味がない。
- 動画チャンネルは参考にすべきだが、必ず1つに絞る。
- 自分のスイングを動画に撮って研究する。
- 練習は週に1回以上は行くようにする。
- グリップをベースボールグリップに変える。
- 本番が近くなったらショートコースをまわる。
- 本番前日は軽めに、そして翌日の本番を想定して練習する。
2020年5月現在、しばらくの間、私はクラブすら握っていませんが、みなさんはどうでしょうか。
世間が落ちついてからまたぼちぼち始めて行くとは思いますが、復活後のリハビリにはしばらく時間がかかりそうですね。
ただ、1度ある一定以上まで身体が覚えこんだことは、そう簡単には忘れないものです。
まだ私のベストスコアーは90台ですが、上を目指して頑張っていきたいと思います。
早く安心して楽しめる日が来て欲しいものですね。
以上、最後までお読みいただきありがとうございます。
あくまでも私の体験談にすぎませんので、同じように実践すれば、誰でも1年半で100を切れる、というわけにはなかなかいかないかもしれませんが、今現在なかなか100を切れずに悩んでいるという方や、100切りを目指しているという方の、少しでも参考になれれば幸いです。